放置された空き家がもったいない!
私がDIYサポートを始めたきっかけがこれでした。
自分で手をかけた愛着のある住まいだったら、もっと大切に長く住み継いでくれるのではないか。スクラップビルドされるばかりの日本の建物、もう少しなんとかできないものか。
横田基地の周辺には、かつて米軍ハウスだった築50年以上の住宅を自分たちでメンテナンスやリノベーションをして暮らす人たちが多くいます。古いものに価値を見出し、オリジナルな住まいで暮らしを楽しむ彼らは、とてもかっこいい。ハウスは大切に住み継がれています。
世の中、たくさんの空き家があります。その中には古いながらも、なんともよい味の建物も。
フェブのアトリエは、空き家ではなかったけれど、築50年以上であることは確かという古い倉庫でした。そこは、めったに開けられることのない大家さんの思い出のモノでいっぱいでした。
大家さんは、そこを他人に貸し出すなどとは夢にも思っていなかったと思います。今、思い返しても、よく貸してくださったと思います。
そこをお借りして、お片づけを始めたのが去年の8月。暑い最中に、管理人さんと二人、ホコリと泥にまみれながらひたすら不用品の処分をしました。処分しながらも、なんとなく捨てがたいモノは、管理人さんの反対を押し切ってとっておきました。管理人さんにはただのゴミにしか見えてなかったようです。
そこから一年。改めてこの建物を見直すと、ずいぶん変わったなーと思います。
倉庫の入り口はペンキを塗って白い引き戸になりました。
看板は、古材や古い木製のふるいをリメイク。
テーブルは古材でつくりました。分解して簡易に運べるこのテーブルは天板2枚・脚2本・つなぎ材、計5パーツから成っています。
http://studiofeve.com/post-403/
椅子も捨てられそうな運命にあったもの。
http://studiofeve.com/post-177/
価値のないと思われたモノたちが、一年たってこのアトリエで新たな姿で蘇っています。古い倉庫も、DIYリノベーションで私にとって居心地の良い場所に。
時がきたらここのお披露目をしたいと思っています。古くて閉ざされた場所が、たくさんの人が訪れる生きた場所になってほしい。
世の中にはたくさんの空き家があります。DIYでそんな建物を価値あるモノへとよみがえらせることがしたいです。
STUDIO FEVE(スタジオフェブ)は、多摩 八王子でDIYのサポート・オリジナル家具製作・建築設計を行っています。