DIY テーブル その一

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我が家と私のアトリエにある3つのテーブルは、全て自作です。

それぞれ用途も仕掛けも異なり同じつくりはありませんが、共通なのは古材を使用していること・一般的なテーブルの作りではないことです。

今日はその一つ アトリエの作業テーブル についてです。

このテーブルは、昨年出店した伊勢丹立川さんでのアート&クラフトフェア用に作ったもの。DIYワークショップを行うための作業台としてつくりました。このテーブルのポイントは二つ。

ポイント1. テーブルとして、そして作業台としても使いやすいこと。

写真 (2)お客様テーブルとしても使いますが、普段は作業台として、この上で電動工具を使ったり塗装をしたりハードな使い方をしています。古材(ラワン材)を使用し、ラフなつくりなので汚れは全く気にしないし、無垢材なので少々の傷は味になると思っています。もちろんお茶のみにおいてもゆったりとしたサイズで、お茶やお菓子がたくさん乗ります。(これ、わたしにとっては大事な要素です。)高さは68㎝。少し低めなのは私の背が低いことと、椅子がかつて機屋の女工さんが使っていた昔サイズ(かつての日本人は今より小柄だった)で座面が低いことからです。

ポイント2. ばらして持ち運びができること。

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普通、テーブルを車で運ぶとなると外形が大きいだけに大変です。だから天板2枚・脚部2組・脚のつなぎ材と5つのパーツに分解できるようにしました。軽自動車でも運べるし、組み立ては簡単にできます。接着はしていません。木組みとビスで止めています。庭に持ち出してアフタヌーンティーを楽しむなんてこともできます。(やったことないけど)

またワークショップでの作業中に隣の人とぶつからず、6人がゆったり座れるよう、テーブルの脚は天板の端ではなく30㎝ほど内側にしています。

一般的にある幕板(幕板の説明はこちら)はありません。無垢材で天板の厚みが21mmあり上部からの荷重に対して強度的な問題がなく、古材のためしっかり乾燥しているので反り止めとしての幕板の必要がないからです。ばらして運べること、天板の下の空間を有効に使えること、むだのないすっきりとしたデザインにしたくて、幕板はなしとしました。

私は建築の設計に携わってきたので、デザインと機能のバランスについては自分なりの考えがあります。構造的問題はないか、用途に応じた機能は満たされているか、最小限の材料で無理なディテールはないか、デザインはそれらのバランスから生まれます。使い勝手が悪いようなら、改良することができるのもDIYのよさです。DIYと言えど、思考と試行が詰まっているテーブルです。

今回リンクを貼らせていただいたSOLIWOOD PRODUCTSさんのホームページ、とてもわかりやすいです。物事をわかりやすく伝えてくれる文章で、私もそんなふうにかけるようになったらいいなとおもいます。面識もありませんが、いつかお会いしてみたい双子のご兄弟です。