現状復帰がテーマです

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フェブのスタジオDIY工事、毎日少しずつ進行中です。

今、壁の上に壁を貼っています。当初は薄いラワン合板が貼られていました。50年の歳月によりいい具合の飴色になっていてそれはそれでよかったのですが、長年のホコリやらさなぎのベッドルーム化やらでそのままにするのは少々抵抗がありました。また、壁面の不陸や材料の継ぎ足しなどで見た目も少々難あり。ということで、現状復帰できる形で針葉樹の構造用合板を貼りました。現状の柱・梁の内側を計測しましたが、建物のゆがみにより水平垂直は全くでていません。そのようなゆがみを考慮して合板をカットし貼っています。まるこ製作所の本郷さんにお願いして貼っていただきましたが、さずがです。ゆがみ、不陸と上手につきあって合板がぴったりとはまりました!

賃貸物件ながら、大家さんのご厚意により、内装に関しては好きにしていいと言っていただいています。でも、あえて現状復帰できる形でリフォームしたいと思っています。理由は二つ。一つは、現状復帰という制約のある中でどれだけできるか挑戦してみたかったこと。もう一つは、いつの日かこのスタジオを泣く泣く立ち退かねばならない状況になったとき、すべての材料をはずして次なる場所で再利用したいから。

木は、なんどでも再生できます。ちなみに私の自宅は、壁・床・天井を解体した際にでた廃材を最大限再利用しています。建築からでる産業廃棄物の量は相当なものです。だから、廃棄物を減らすためにも、使えるものは何度だって使いたい。無垢の木なら、形を変えて生まれ変わります。今回は合板ですが、本来なら接着して釘打ちするところをビスにして簡単に外せるようにしています。店舗など現状復帰が賃貸の条件の場合に有効な方法だと思います。