昨年、大家さんからこの小屋をお借りした際、中はモノであふれていました。モノの処分がだいぶん進み、機屋さん時代の名残である木製の大きな棚が空になりました。雑巾で拭いたくらいでは到底きれいにならないくらい泥とホコリにまみれていたので、これを外に出してたわしでごしごし、水をジャージャーかけて丸洗いしました。洗いながら、この棚が廃材でできていることに気付きました。棚の支柱はどこかの柱、横桟は鴨居でした。濡れ色になった木材は艶めいて飴色に光りその美しいこと。この木の棚、きっと何十年物のはず。木っていいもんだ、改めてそう感じた2016年のはじめです。
本物の素材であること、これは私にとって大切なこと、フェブのこだわりはここにもあります。本物であれば形をかえて生まれ変われる、時を経て味になる、他にかえられないモノになる、そういうモノづくりをしていきたいと思っています。
新しい年がはじまりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします
スタジオフェブ マツマルエリ