八王子明神町に新規開店される喫茶店、Coffee treeさん。
STUDIO FEVE スタジオフェブのDIYサポートをご利用いただき、青砥ご夫婦によるお店作りがこつこつこつこつと丁寧に行われています。
今日の作業は、弟さんの焙煎室Bulls Coffeeのエントランス壁に杉材を貼るというもの。この杉材、本来は屋根の下地材に使われる野地板というものなのですが、今回島根県から取り寄せた野地板は実加工がされており、しかも表面にプレーナー(カンナ)がかけられています。なのでそのまま仕上げ材として使用してもきれいなのです。もひとつおまけに、軽くて安価。杉材は軽くて柔らかく扱いやすいです。これはDIYに慣れていない人にとっては好都合。このような材料でも国産の杉材で無垢板であることにまちがいはないので、木目プリント合板の木のまがい物よりはるかに感じが良く、エントランスには木のよい香りが漂っています。
今回は、強力両面テープを使用して杉板を貼っていきます。強力両面テープにはいろいろな種類があって迷いますが、あーちゃんのお父さんがインターネットでよさそうなのを見つけてくださり、そちらを使用しました。本来はビスなどで留めるのがいいのですが、作業効率、時間短縮、なおかつ室内で雨風の心配がないことからテープを使用することにしました。
苦労したのは、ドア枠の部分。だいちゃんが苦心して型紙を作り、切る部分を野地板にマーキングします。そしてノコギリでL型に板を切っていきます。
ただ板を貼ればいいだけに見えるかもしれませんが、板の反りがあったり、節がある部分はまっすぐでなかったり、きちんと測ったつもりでも切り過ぎてしまったり。
また、木は呼吸をすることから湿気の多い季節には膨らんで反りの原因になったりするので壁幅いっぱいに貼るのではなく反りを受け流すためほんの数ミリ遊びをつくったり、やり始めるといろいろ不具合が起こります。それをひとつづつクリアしながら貼ること一日。きれいな杉板のナチュラルなエントランスホールが完成しました。オイルステインなどで塗装してもいいのですが、このままでも十分感じがよいので、ひとまずこれで様子を見ることにします。木のためにはなにもしないのが一番、このままであれば木の呼吸を妨げることなく、調湿効果も期待できます。ようやくエントランスホールの一部が仕上がって、着実にオープンに向けて作業が進んでいます。
青砥ご夫妻二人で力をあわせて頑張っていますのでオープンまでもう少々お待ちください。
STUDIO FEVE(スタジオフェブ)は、東京多摩の西の端、日の出町で古さを活かすモノづくりをしています。里の風景が残る集落の片隅にある小さな古い小屋で建築設計、DIYサポート、古材家具製作などを行っています。