喫茶店を開きたいとのことで、この春からご相談をうけていた青砥ご夫妻へのDIYサポートが始まりました。工務店にお願いしていた電気や設備の最低限の工事が先日終わり、いよいよご夫妻の出番です。
今日は、以前Bulls Coffee(オーナーの弟さんの焙煎室、ビルの解体に伴い移転しました)で使用していた家具や木材、ご実家の引越しに伴い不要になった建具や家具を店舗内に運び込み、それらを仮置きしてスケール感を確認していただきます。既存のもので使用できるものは可能な限り使いたい。でもリメイクしてもイメージに合わないものは、登場ご遠慮いただきます。なんでもありだと、やはり思うようなイメージ作りができなくなるからです。この辺の見極めはとても大事になります。
こちらの建具は、あーちゃんのご実家で使われていたもの。
お引越しを機に不要になるとのことだったので、はずして持ってきてもらいました。これ、今、建具屋さんに作ってもらったら高いだろーし、パーテーションに使えるかもとの算段からです。なにせルーバーがきれいなのです。あーちゃんは、子供のころからの思い出があるものを引き継いで使えるのはうれしいと言ってくれました。
「ここにレンジを置いて、ここが作業台で」などなど検討したいことはたくさんあります。
ソファを仮置きしてみて、「こっち向きだと公園が見えていいけど、席数が稼げないよね」「やっぱ、こっち向きが落ち着くよね」うんぬんかんぬんと話し合う二人。DIYでつくるから、工事業者さんや設計さんにせかされて訳も分からぬ間に決めねばならないということはありません。
外装の大理石、経年劣化でだいぶん傷んでいます。「ここに杉板を貼ろうか、縦横どっちがいいんだろう。」
お二人がここ数か月悩んでいたのがお店の名前でしが、それがいよいよ決まったとのこと。ご主人のだいちゃんから、と発表がありました。じゃじゃーん。
「コーヒーツリー」です
記念すべき発表時に居合わせた!のは、お父さんと私。
「わー、かわいらしい名前!」「どう書くの」「アルファベットでCoffee tree、コーヒーのCは大文字、ツリーは全部小文字」「全部漢字がいいんじゃない?かっこいい」「いやー、お父さんっ、それはあり得ないっ」ご夫婦とお父さんのやりとり。仲良しのほのぼのとした家族関係が垣間見られます。
名前がきまったのだから、宣伝しておかないともったいない。早速、仮の看板(らしきもの)を作成。私がちゃちゃちゃっと杉の端材で作りましたが、後日ちゃんとご自分たち仕様の仮看板を製作してくださいねとお願いしました。
なにせ、目の前の通りは住宅街なのにけっこうな人通りがあります。オープン未定とは言え、宣伝しておくに越したことはありません。
DIYサポートは始まったばかり。天井を塗装して、床のフローリングを貼って、家具をいっぱいつくってと、まだまだまだまだDIYの日々は続きます。ご興味のある方がいらしたらお手伝い大歓迎です。
STUDIO FEVE(スタジオフェブ)は、東京多摩の西の端、日の出町で古さを活かすモノづくりをしています。里の風景が残る集落の片隅にある小さな古い小屋で建築設計、DIYサポート、古材家具製作などを行っています。