古き良き時

先日、知人のお宅を訪問してきました。

昭和の日本家屋です。こういう住宅、令和の現在では少なくなってしまいました。 

とても気持ちの良い住まいです。

なんといってもお庭がいいんです。過度に手入れされず、かといって野放しでもなくちょうどいいあんばいです。

ちょうど新緑が目に優しい季節でもあり、葉っぱが陽の光でつやつやとまぶしいくらい。立派な柚子の木もあり、収穫をおもうとうらやましいかぎりです。

もぎたての柚子を紅茶に絞って、ティータイムなんていいなー。

庭の一角には、お父さんが作られた日除けコーナーとでも言ったらいいでしょうか、トタンの屋根がかかり、隣地とは塀で仕切られた囲まれ空間があります。その壁には庭道具がちょこちょこといい具合にかけられており、なんともかわいいのです。ここにテーブルと椅子をおいたら気持ちの良いカフェができそう。

こういうコーナーが、この家の良さをつくる一つの鍵であることはまちがいなしです。

けっして空間を押しつけるのではなく、日々の暮らしの必然から生まれた場所。時を経た住まいに、こういう一角があるのをみると、いいお住まいだなーとしみじみします。

Aちゃん、居心地のよい空間時間をありがとう!そのうち縁側コーナーでティーパーティーやりましょう。こんなすてきな場所でDIYワークショップなどやれたら楽しいだろうな。楽しみ楽しみ!

STUDIO FEVE(スタジオフェブ)は、東京多摩の西の端、日の出町で古さを活かすモノづくりをしています。里の風景が残る集落の片隅にある小さな古い小屋で建築設計、DIYサポート、古材家具製作などを行っています。