先日、お客様からご相談を受けました。
長年使っていた革張りのオットマン付きリクライニングチェアが、場所もとるし掃除の際に重く感じるようになり処分をしたい、ついてはそれに変わるよい椅子をさがしているとのこと。そこで、浮かんだのが私のアトリエにあるウインザーチェアでした。
一年ほど前に古道具屋で購入し、気に入らないピカピカのニスをグラインダーで落とし、しっとりした風合いのオイル仕上げにしました。肘掛けのぐらつきは、楔を作り直してしっかりと打ち込み直しました。
座面の奥行きが一般的なのダイニングチェアより深く手掛けがあるので、リラックスしてテレビを見るにはちょうどいい感じです。お店では、靴を脱いで座面の高さを確認することをおすすめします。今回も、お客様にアトリエで状態を確認いただいてからお譲りしました。
配送翌日お客様からお電話が。
「長年、我が家のリビングにあったかのように自然に馴染んでいるわよ。」
これって、私にとっては何よりの褒め言葉。
私のモノづくりは、時を経た自然の風合いを大事にしています。この椅子も新品ではなく、ブロカント。ただし機能的に問題がないことも大切なので、古いことの良さが損なわれないようなメンテナンスはしています。
新しいものにはない味わいで、新たな場所にすんなり馴染んだという椅子。早くも新しい持ち主さんの生活の一部になってくれたようでした。
STUDIO FEVE (スタジオフェブ)は、多摩 八王子でDIYサポート・DIYリノベーション・家具製作・建築設計・空き家事業を行っています。