ヒンメリの秋

STDIO FEVE のアトリエのある日の出町も、すっかり秋の景色になっています。道端に咲く名もない花々が色とりどりで本当にかわいい。ちょっと散歩にでるだけで気分があがります。

秋は収穫の季節でもあります。お米や麦の穂が垂れて黄金色になる様は秋らしい光景の一つですが、お米や麦を収穫した後に残る藁にも、様々な活用の仕方があります。昔の人は、モノを最後の最後まで始末していたことがよくわかります。

ここ数年、わら細工を学んでいますが、そこで最近興味を持ち始めたのがフィンランドのヒンメリです。古代ヨーロッパのゲルマン民族が冬至に行っていたユールというお祭りで飾られた伝統的な装飾品だそうです。わら細工の先生から麦わらを分けていただいたので、作ってみたのですが、この麦わらの美しいこと。光沢があり、金色のグラデーションは無限です。一本一本、皮をむきストローが割れていない部分を選別し、水につけて柔らかい状態で必要な長さに切っていきます。その麦わらストローを糸でつないて幾何学模様をつくり、立体に仕上げていくのです。

プラスティックのストローで作るのはあまり好みではないし、ヒンメリ本来の意味を考えると麦わらが一番です。本物の麦わらが手に入りにくいこの時代ですが、やっぱり本物で作ってほしい。ということで、12月にヒンメリワークショップを行いたいと思っています。詳しくは決まり次第お知らせします。

STUDIO FEVE (スタジオフェブ)は、東京 多摩 で 建築設計・DIYサポート・古材クラフト製作を行っています