養生と下地処理が結果を左右します

IMGP6851IMGP6855先日、既存の壁に構造用合板を貼りましたが、今日はその上にペンキを塗りました。

まずは養生。これ、地味な作業ですがとても大切です。塗装部以外のところに塗料がつかないように シートやテープなどで覆うことをいいます。養生テープやマスカー、マスキングテープなど便利なものがあります。マスカーとは、養生テープに半透明のビニールがついていて、そのビニールをひろげて塗料が余計な部分についてしまうという事態を防ぎます。ペンキを塗っていると刷毛でもローラーでも勢いあまって、ぺシャッと思わぬところにペンキが飛んでしますことがあります。マスカーのビニールでしっかり保護しておけば安心です。

養生を終えたら、ペンキ塗りの開始です。今回は室内でもあり、水性塗料を使用しています。最近の塗料は匂いも少なく施工がラクです。色は白、漆喰と同じような白さでつやなしのマットな仕上がりです。ほのかなアイボリーなどより私はこの潔い白が気に入っています。といっても、それは周りとの兼ね合いによります。この建物の場合、柱や梁、天井の木部がそのまま表れています。それら飴色に焼けた木部の茶色と、そこにはまる白い壁がとても相性がいいのです。今回は、構造用合板の木目を生かすかたちで、白ペンキ拭き取り(ペンキを塗って乾かないうちに布で拭き取ると木目を生かしたうっすら白色仕上げになります)という塗り方にしようかと思いましたが、白は特に色むらがでてしまい今一な仕上がりになりそうだったので、最終的にしっかりと2回塗りしました。それでもやはり色むらはあるので3回塗りにしようかと思っています。白は他の色に比べて顔料が少ないせいか、下地の色の影響をうけます。色むらも出やすいです。

私の家は鉄筋コンクリートのマンションですが、改装の際、天井材を取り払いコンクリートあらわしとしました。まずは水性シーラーを塗りました。シーラーとは、上に塗るペンキと下地(我が家の場合はコンクリート)との密着性を向上させ、また下地の汚れをマスキングする役目があります。また、 シーラーを塗ることで上塗り塗料の吸い込みを防ぎ、経済的で仕上がりもきれいになります。シーラーの上に白いペンキを塗りましたが、何度塗ってもコンクリートの色がなかなか消えず、結局4回ほど塗ってようやく見るに堪える白い天井になりました。

そんなこんなで、むらのない均質な仕上がりを望むのであれば、下地の処理はとても大切です。この処理を適切にしておけば後の作業がとてもらくになります。

何事も、養生と下地処理が最終の仕上がりを左右します。